個人事業のM&A通称スモールM&Aとは、中小企業や個人など譲渡金額が小さいM&Aのことです。後継者不足等を背景に近年、スモールM&Aが増加傾向にあるようです。
スモールM&Aは文字通り、規模の小さなM&Aを指します。例を挙げるなら弁護士事務所や税理士事務所などの士業の事務所や、整骨院や接骨院などの整体院、その他にも学習塾や保険の代理店を営んでいる事業主の方や、キッチンカーまで様々な業種が当てはまります。
弊社の考え方としましては、人手不足や後継者不在で悩まれている個人事業主の方はもちろんなのですが、経営が思わしくなくやむなく廃業される個人事業主の方でも、引き継いでくれる方が現れれば、事業を譲渡し居抜きで引き継いでくれますので、清算費用はかからずに売却した金額が入ってきますので、是非ご相談頂けたらと思います。

スモールM&Aのメリット

素早く事業を開始できる

→新しく事業を行うのは、場所の確保やホームページの作成など手間と時間がかかります。スモールM&Aなら個人同士のやり取りが主になりますので、株式等のやり取りもなく場所やホームページなど、そのまま引き継いですぐにでも事業を開始できます。

リスクを最小限に抑えることができる

→スモールM&Aでは、既に既存の実績のあるビジネスを引き継ぐため、ゼロからのスタートに比べて失敗のリスクが最小限に抑えることができます。また仮に失敗したとしても失敗したリスクも最小限で抑えることが可能です。

金銭的面でも軽減できる

→スモールM&Aでは、売買金額も普通のM&Aに比べますと少額になりますので、仲介業者の手数料も低くなり、あらゆる面で金銭的に軽減できると言えます。

スモールM&Aのデメリット

事業が成り立たない場合がある

法人の場合と異なり、スモールM&Aを行うのはほとんどが個人事業主となります。個人事業主は取引先やクライアントと密に関わり、人柄や人間性を気にいって取引を続けるというパターンが多い傾向にあります。
しかし、スモールM&Aにより個人事業主が個人事業を売却してしまいますと、同時に経営者も変わってしましますので、人柄や人間性を気にいって取引を続けてくれた取引先やクライアントも一斉に離れてしまうというデメリットがあります。

買い手の職種が絞られる

スモールM&Aは個人事業の方が多いため、普通の法人同士のM&Aに比べますと買い手が限定されるデメリットがあります。スモールM&Aの場合は売り手が個人事業主なら買い手も個人事業主というケースが多いので、法人のように1つの法人で色々な事業をやるというのが個人事業主では難しいので、売り手と買い手が同じ業種でないと取引が成立しない可能性が高いため、買い手の業種が絞られるというデメリットがあります。

会社が不透明なことがある

法人の場合、許認可に必要な書類や決算の際に必要な資料、過去に助成金や補助金等の申請をした際の書類などは比較的揃っているケースが多いので、買い手も安心して売買ができると思います。しかし、個人事業の場合ですと、許認可に必要な書類が備わってなかったり、決算等を自身で行っている場合に決算に必要な資料が抜けていたり、助成金や補助金等の申請をした際の書類や記録が曖昧になっていたりと、法人に比べるとやや不透明なところがあるというデメリットがあります。

スモールM&Aより更に小規模なM&A

スモールM&Aより更に小規模なM&AなM&AをマイクロM&Aと言います。
マイクロM&Aは、1,000万円以下の企業や店舗、事業の売買のことをさします。「スモールM&A」も「マイクロM&A」もM&Aであることに違いはありませんが、両者は、案件価額の大小によって便宜的に名前をつけているだけです。
昨今では、このマイクロM&Aが流行しており、弊社が得意としているM&Aであります。流行の原因としましては、投資先として投資家が小規模な企業をマイクロM&Aにより買収するというのが流行っているのと、起業家の増加により0から事業を立ち上げるよりかは、少ない金額で事業を引き継げるマイクロM&Aの方が時間と手間を短縮できることから脚光を浴びています。

スモールM&AやマイクロM&Aに向いている業種

スモールM&AやマイクロM&Aでは向いている業種と、そうでない業種がありますので向いている業種とその理由やポイントについて解説させて頂きます。

整骨院や接骨院又はエステ

整骨院や接骨院又はエステを1人でこじんまりと営みたいとという方が結構多いと聞きます。
整骨院や接骨院又はエステは、居抜きのまま売買されるのが主流で施術に使用するベットや機械をそのまま引き継ぐことが出来ますので、新しくベットや機械を揃える必要なありません。

保険の代理店

保険代理店とは、保険契約を仲介する事業者をさし、大きく分けて生命保険と損害保険の2種類があります。0から保険の代理店を営むには保険の加入者を集めるのに、営業や集客が大変となりますが、M&Aで買収すれば顧客をそのまま引き継ぐことができて、手間と時間が短縮できます。

弁護士や税理士などの士業事務所

近年、士業(弁護士・税理士・司法書士・社会保険労務士等)の売却・買収ニーズが増しています。理由は様々ありますが、1番多い理由としましては適当な後継者が見つからず、廃業を考えざるを得ないということす。
お付き合いのある取引先やクライアントを、大事に引き継いでくれる後継者がいないのが現状です。

学習塾

学習塾・予備校業界は大きな変革の時代を迎えています。少子化による市場の縮小や文部科学省による2020年度の教育改革、グローバル人材の需要の高まりなどを背景に、学習塾・予備校業界は新たな時代への適応が求めら
れています。そのようなときに、0から生徒や講師を集めるというのは、なかなか至難の業だと言えます。
マイクロM&Aはそのようなことで悩む必要はありません。

キッチンカー

コロナの影響をきっかけにして、今は街中やイベント会場で当たり前にキッチンカーを見かけることがあります。
キッチンカーを所有して起業したいと考えたり、週末だけ副業としてキッチンカーでビジネスをしたいと思ってらっっしゃる方もいるとは思います。
しかし、キッチンカーは普通の車と違い車両に関する専門
知識や技術が必要となってきます。専門知識や技術をM&Aで引き継いでビジネスを成功させましょう。